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病気になりやすい性格

病気になりやすい性格

「脳が壊れた」という本を紹介され読んでみた。

著書の鈴木大介さんは、41歳で脳梗塞を発症し

比較的軽度の運動麻痺と

高次脳機能障害(左反側空間無視・注意障害・感情失禁)、構音障害 が症状として現れた。

この方はルポライターとして、

家出少女、貧困層の若者たちのセックスワークや詐欺集団など

社会的に発言を与えられない機会の弱者を取材し、声なき声を代弁されてきた。そうで。

発症後の感情失禁や注意障害の症状が、

今まで取材した人たちにも似たようなところがあったと

客観的に描いている。

「わたしが何故、病気になったのか」

が作品の後半に描かれているのだが、

神経質な性格が随所に記されていて、

一般的に病気になりやすいと言われる性格が、出てくる。出てくる。

私が病院に勤めていたころからのことを思い浮かべると、

「ストイックな人」

「何もしない ゆったりとした時間が苦手な人」

「いつも何かに追われている人」

「自分のことを後回しにしながら、自分本意で相手に尽くす人」

「無駄な時間が嫌いな人」

など、自身を追い込みすぎる人は、気をつけた方が良いと思う。

もちろん性格だけでなく、食生活や遺伝因子、生活習慣など、発症要因は他にもあるけれど、

過度なストレスがかかっていることに 自分で気付いていない人は、注意が必要。

話は戻って、性格はなかなか変えられないけれど、

客観的に自身の性格を分析し、

ストレスを減らす手段を持つことを意識させてくれます。

脳梗塞は再発率が高いですしね。ホントに。。

(病気や症状は人によって、出てくる場所が違います。

 ある人は血管に。ある人は内臓に。ある人は心に。)

また、著書の奥様が、自ら考えて動く事が苦手で、何でも仕事を周りを奪われてしまってきたという。その奥様との関わりのお話しから、キャラクター(個性)と自分と他者との違いの許容や理解を考えさせられます。

高次脳機能障害を持つご家族や、

自分や人に厳しい人、ストイックに物事を考える人、

仕事が出来ない人や要領が悪い人を 理解出来ない人、

部下をもつリーダー、に

ぜひ、読んでみては。と思える1冊でした。

※注意

高次脳機能障害、感情失禁と一言で言っても、症状は本当に様々です。

障害部位やその方が持つ背景、性格によっても変わります。

この本の中に描かれている高次脳機能障害の像は、そのうちの一症例です。

障害が可視化されない苦しさを描かれており、

麻痺が重度の方は思う所が大分違うと思うので、特別おすすめはしないです。

hikari整体サロン staff hikari


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