座る姿勢を変えて健康な身体を作ろう③の⑸ 坐骨結節を感じる

座る姿勢を変えて健康な身体を作ろう③

～良い姿勢を知ろう～　⑸

姿勢を正すときのポイント

今回は、座っている時に、お尻のホネ、坐骨（ざこつ）を感じてみよう。

まず、坐骨の位置を写真で確認したい。（正確には坐骨結節ざこつけっせつ）

お尻の下のラインに手のひらを当てて、圧迫した際に、前後方向に少し縦長のゴリゴリした部分を探してみよう。（写真参照）

（分かりにくい場合は、座った状態で触れてみよう。立った状態では、坐骨に大きな筋肉である大殿筋(だいでんきん)が覆い被さっているが、座った状態であれば、大殿筋は上部に移動するので、座った状態の方が、坐骨に触れやすく感じるはず。）

前回③の⑶で行った腰を前後に動かす運動を、今度は坐骨に体重を乗せることを意識して行ってみよう。

腰を大きく動かすことになるので、必ず、起床後2時間は避けて欲しい。

❶両手を坐骨に当てて位置を確認する。（手のひらでお尻と太ももの境目辺りを触れるようにして、お尻の下に手を入れる）

❷次に、耳・肩・大転子が一直線になるように座る。（詳しくは③の⑴参照）

❸この状態で、腰を大きく後に曲げて、その後に、腰を前に反らせてみよう。（詳しくは③の⑶参照）クッション性の無い椅子では、坐骨が手に当たって痛いので、手はお尻から外して、お尻で骨から伝わる圧を感じよう。

腰を大きく前後に動かす過程で、グリグリした骨の、圧の移動が感じられるはずだ。

良い姿勢では、坐骨への圧が感じられるはずだ。

その状態で、お尻を、右左と順番に、少しだけ浮かせてみよう。

右のお尻をわずかに浮かせると、左の坐骨への圧が増加し、

左のお尻をわずかに浮かせると、右の坐骨への圧が増加するはずだ。

良い姿勢を取れていたら、

お尻を動かすたびに、左右の坐骨に圧の移動を感じるられるだろう。

続く。