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麻痺手指セルフトレーニング②

麻痺手指セルフトレーニング②

下肢に比べて上肢の治癒経過は、比較的に穏やかとなることが多いです。

下肢に関しては、少なからずとも起立や歩行時に荷重をかけるなど、使用する機会がゼロにはなりにくいですが、上肢に関しては、麻痺側の使用が全くなくなることも、珍しくありません。

少し動くにも関わらず、器用な反対側の非麻痺側の片手で作業して、

麻痺側の出番がなくなっている方もおられるかと思います。

良くなるためには、麻痺手を使用するのが一番です。

重度麻痺の場合は、なかなか日常生活で使用することは難しいのですが、

使えるようにしていきたいですね。

前回の 麻痺手指トレーニング① で予告しました

感覚入力について

『手の平への感覚を沢山入れる 』

肩や肘で何かを触ったり、動かしたりすることは多くありませんが、

(肘で横の人を、ツンツンとすることも無くはないですが。。)

日常の中で、手は沢山のものに触れ、掴み、無意識の内に沢山情報を感じとっています。

肩や肘が運動覚のフィードバックが優位なのに対して、手の平の触覚情報を、脳は大いに取り込みます。

なので、

できるだけ沢山の情報を手の平に与えてください。

握り込んでしまう手に、常にタオルを挟んでいるのは少し違って。。

上手く握れなくても、まずは

①物体の重さや硬さを感じるように意識を向ける

(意識を向けた時にのみ発火するニューロンもあります)

ただ、感覚が悪くなっている方にとって、一人でするのは本当に難しい。物凄く疲れると思います。

こちらでも、手のトレーニングになると脳が活性化されるのか、あくび連発されます。

②物体を握りにいく

まずが握りやすいボールなどから。それが簡単な方は、様々なものを形取るようにして(物体に沿わすように)触って握ってみてください。

・可能であれば親指はできるだけ外側に開く。

・さらに可能であれば、親指の外側(人差し指側と反対側)に力が入るように握る。

めいっぱい強く握ることより、感じるように。

隙あらば、感覚をいれるつもりで、触って握って感じる時間を沢山とってみてください。

麻痺側の手の反応がない場合に、非麻痺側でボールなどをこすりつける場合に、非麻痺側が優位となり(頑張りすぎて)、麻痺側からの感覚情報を妨げます。

麻痺側が能動的に自ら感じることがすごく大事です。

難しいけれど、物を挟み込むのと、握るのとは違うんだな。

できれば、手関節が落ち込んでいる場合には、セラピスト等にアライメントを調整してもらって欲しいです。

握ることを意識しすぎて、全身の痙性が強くなるように、めいっぱい力を入れるのでなく、感じることから。

麻痺手に「意識を向ける」、これ、とっても大事です。

何となく、ではなく、集中して行う方が効果はでます。

ただ、凄く疲れるので、適宜、休憩しながら、行ってくださいね。

*方法によって麻痺側の痙性を強めることもありえます。 医師やセラピストの指導下にて、行うようにしてください。 こちらでは一切の責任を負いかねます。

hikari整体サロン staff hikari


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