座る姿勢を変えて健康な身体を作ろう③ ~良い姿勢を知ろう~ ⑴姿勢を見るときのポイント 理想的な姿勢を手に入れるために、今回は、座った姿勢を横から見た時に、「耳・肩・大転子(だいてんし)が一直線上」になるように座ってみよう。 大転子は、お尻の側方でやや下の辺りを、横から手のひら全体で圧迫するよう当てた時に、触れる突出したグリグリした部分だ。写真を参考にして欲しい。 前かがみ姿勢では、耳や肩が前に出るため、肩と首のうしろの筋肉(僧帽筋上部線維や肩甲挙筋など)が硬くなりやすい。筋肉が硬くなると、血行も悪くなるため、肩こりがひどい上に、頭痛まで患うこともある。 まずは、あごを引いて、耳の位置を戻して、耳と肩と大転子が横から見た時に一直線となるような姿勢をとってみよう。 今持っている身体機能の問題によって、現時点で耳・肩・大転子を横から見た時に、一直線上に取られない方もいるだろう。例えば、筋肉の柔軟性の低下や、脊椎の可動性の低下、筋力低下、骨の変形などがある場合に、「無理に行おうとする」と、その人が持っている問題を悪化させることもあるため、ズキっとするような鋭い痛みが生じた場合には、必ず中止して欲しい。 イメージは1度ずつ、丁寧に穏やかに力まずに、新しい感覚を取り込むように、良い姿勢に近づけていくことだ。 ただ、耳・肩・大転子が一直線上にあって重心のバランスがとれていても、写真のように、背中が曲がって良い姿勢と言えない場合もある。 次回に、更なるチェックポイントをお伝えしたい。続く。
~良い姿勢を知ろう~ ⑴姿勢を見るときのポイント 理想的な姿勢を手に入れるために、今回は、座った姿勢を横から見た時に、「耳・肩・大転子(だいてんし)が一直線上」になるように座ってみよう。 大転子は、お尻の側方でやや下の辺りを、横から手のひら全体で圧迫するよう当てた時に、触れる突出したグリグリした部分だ。写真を参考にして欲しい。 前かがみ姿勢では、耳や肩が前に出るため、肩と首のうしろの筋肉(僧帽筋上部線維や肩甲挙筋など)が硬くなりやすい。筋肉が硬くなると、血行も悪くなるため、肩こりがひどい上に、頭痛まで患うこともある。 まずは、あごを引いて、耳の位置を戻して、耳と肩と大転子が横から見た時に一直線となるような姿勢をとってみよう。 今持っている身体機能の問題によって、現時点で耳・肩・大転子を横から見た時に、一直線上に取られない方もいるだろう。例えば、筋肉の柔軟性の低下や、脊椎の可動性の低下、筋力低下、骨の変形などがある場合に、「無理に行おうとする」と、その人が持っている問題を悪化させることもあるため、ズキっとするような鋭い痛みが生じた場合には、必ず中止して欲しい。 イメージは1度ずつ、丁寧に穏やかに力まずに、新しい感覚を取り込むように、良い姿勢に近づけていくことだ。 ただ、耳・肩・大転子が一直線上にあって重心のバランスがとれていても、写真のように、背中が曲がって良い姿勢と言えない場合もある。 次回に、更なるチェックポイントをお伝えしたい。続く。